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アビタシオン博多では2か月に1度【陽だまり】とゆう会報誌が発行されます!!
入居者様に向けてスタッフの紹介や、入居者様投稿の俳句・川柳・短歌なども紹介されます。
また、その時期に合わせた体調管理方法や、予防方法なども紹介されます♪
今回その中に紹介されております「ノロウイルスの予防について」をご案内したいと思います。
●他のウィルスにはない特徴●
激しい下痢やおう吐、発熱、腹痛、そして脱水症状...。
ノロウィルスはおもに口から感染する「感染性胃腸炎」です。乳幼児や高齢者、体力のある若者にも感染する特徴を持ち、年間100万人以上の患者がいるものと推測されています。毎年冬に流行し、集団感染も多発。全国の施設や病院などで予防対策が急がれています。
●あっという間に広がる感染力●
ノロウイルスはとても小さく、人の体を本州の大きさにたとえるとピンポン玉ほどの大きさしかありません。そんな小さなウイルスにもかかわらず10~100個カラダに入るだけで感染していまうのです。同様の食中毒を引き起こすサルモネラ菌や腸炎ビブリオ菌はおよそ10万~100万個で感染するといわれています。つまりノロウイルスは他の菌に比べ非常に感染しやすいウイルスだということがわかります。
●どこから感染するの?●
感染ルートは大きく分けて二つ。「飲食物からの感染」と「人からの感染」です。
飲食物による感染(食中毒)は、ウイルスに汚染された食材を口にすることで起こります。人からの感染は、感染者の排泄物やおう吐物に触れた手を介して口に入ったり、感染者が触れたものを触り口にした場合などに発生します。いずれも口からの感染です。また、下痢便やおう吐物の飛まつ、乾燥したチリやほこりが口から入る場合もあります。
●特効薬がない●
ノロウイルスには人の体内でしか育たないという特徴があるため、現在まで有効なワクチンが開発されていません。吐き気止めや胃腸薬を飲む、脱水にならないよう水分を補うなど対症療法を行うしか手だてがないのです。
●ノロウイルスは2度3度かかる?●
体内に侵入したウイルスや細菌を攻撃する体の自己防衛システム。それが「免疫」です。はしかなど一度かかった感染症にかからなくなるのはこのシステムが機能しているため。しかしノロウイルスにはこの免疫システムが殆ど効きません。たとえ1度かかったとしても、再び感染する可能性があるのです。
●こんなところにもノロウイルス!●
流行している時期には、どこにウイルスが付着していてもおかしくありません。
ドアノブや手すり、ATM、電車やバスのつり革、エレベーターのボタンなど、たくさんの人が頻繁に接触する場所はとにかく要注意。中でもトイレは感染しやすく、食事の前とトイレ後の手洗いは必須です。
●冬に美味しい牡蠣にご注意●
牡蠣やあさり、はまぐりなどの二枚貝を十分に加熱しない状態で食べてしまうことでもノロウイルスに感染します。下水処理場で十分に除去されなかったウイルスが海に流れ、二枚貝の内臓に蓄積されてしまうためです。これは、主食であるプランクトンを食べる際に大量に海水を飲み込むことが原因であると考えられています。一方サザエなどの一枚貝の主食は海藻類。海水を大量に飲むことが少ないのでノロウイルスの汚染が殆どありません。
●手洗いは30秒以上●
予防の基本はなんといっても手洗いです。ただしノロウイルスは石鹸の力では死にません。液体石鹸を使って手首がら指先まで丁寧に擦り洗いし、30秒以上水で洗い流すことでしか落とせないのです。ちなみに固形石鹸は、石鹸そのものにウイルスが付着している可能性がありますのでご注意を。
●熱と塩素が弱点●
食材の中心温度85度以上+1分以上の加熱でウイルスの活動を止めることができます。火を通せばいいという訳ではなく、カキフライなどが中心温度が85度に達していないことが多いので感染してしまうことも。衣類や食器の消毒には85度以上の熱湯を1分間または「塩素系漂白剤」衣類用・キッチン用どちらも効果的です。
●感染しにくいカラダづくり●
「ラクトフェリン」と呼ばれるたんぱく質が、ノロウイルスを防ぐのに効果的と、近年研究で実証されています。ラクトフェリンは乳や唾液、血液など誰の体内にもある自然な物質。そのため副作用もなく安全でウイルスに強いカラダをつくる切り札として現在注目を集めています。(ラクトフェリン入りのヨーグルト・タブレットや錠剤など乳製品の会社から食品として発売されています)
この時期皆様もご注意くださいませ。
それでは・・・
