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毎月発行している、ホームのミニコミ誌「陽だまり」より、
入居者様の作品をご紹介いたします。
【俳句】
郭公(かっこう)や 忍び音もらす 今年また
初夏の空 ジャンボ横切る 悠然と
病棟に 近きバス停 青葉闇(あおばやみ) [幸子]
蕗(ふき)の香や 八百屋近しと 匂うかな
螢火は 霊(たま)まぼろしの 郷遊び
紫陽花や 色移ろうは 人の世も [裕子]
取り合わせ 年尾の句碑や ハナショウブ
ひとり身に 季節やめぐる 更衣(ころもがえ)
湖沼(みずうみ)の 紺碧(あを)や百夜に ひかる森 [春秋子]
病癒え 若葉の萌えや 胸にしむ
遅き日を 老いの繰り言 テレビにも
離れいて 春の月見る 縁故(えにし)かな [和代]
暮れなずむ 四方(よも)の山々 われもまた [てる子]